ロマンチックな伝統行事「まこもの馬づくり」/埼玉県幸手市
7月7日は七夕ですね。
幸手市の権現堂川地区には古くから受け継がれている七夕にまつわる伝統行事があります。
それは「まこもの馬づくり」です。
地域の人々が先生となり、小学5・6年生が毎年参加をしています。
この植物の名前がまこもです。
イネ科マコモ属の多年草で、水辺に群生し、沼や河川、湖などで育ちます。
成長すると大型になり、人の背丈ほどの大きさになります。
まこもの馬に乗るのは織姫と彦星
まこもの馬は“織姫と彦星が天の川を渡るときに乗った馬”というロマンチックな言い伝えがあるようです。
短冊をつける竹に短い竹を一本横に渡し、その左右に雄雌の馬を向かい合わせに結び付けます。
「天まで届きますように!」という願いを込め、竹を高々と掲げることで、馬に乗った織姫と彦星が夜空で再会できるのだとか。
いや~、ロマンですね。ロマンしかない。
※農耕儀礼や火難除けといったいわれもあります。
40年以上続く伝統行事のこれから
学校と地域が連携して行っている「まこもの馬づくり」。
ただの体験学習ではないのです。
子どもたちにとって伝統に触れるだけでなく、交流することで、知恵や技術を受け継ぐ大切な学習。
また、地域の大人たちにとっても、子どもたちから元気をもらえる場のようです。
作られたまこもの馬は、七夕集会でお披露目されます。
地域の人も招待され、願い事の発表や「たなばたさま」を歌います。
まこもの馬に込めた子どもたちの願いが叶いますように…☆
そしてこの伝統行事が末永く続きますように。
では、また。