幸手市農業後継者インタビュー③/埼玉県幸手市
幸手市は日光街道の宿場町という歴史があり、駅前や道路沿いは便利な商業地ですが、少し離れると一面に田んぼが広がります。幸手市の農業はお米が主流です。
日常に溶け込んで、当たり前に思える風景ですが、四季の移ろいを田んぼから感じたり、旬の農産物に出会えたり、それはとても豊かで心地良いことなのかもしれません。
社長である父由孝さんと共に110ヘクタールもの広大な農地を所有している船川さん。
これだけの面積を管理するためにパソコンやスマートホンで作業の様子を確認出来るようにシステム化しています。
毎日の食卓にあがるご飯を少しでも安心したものに、と肥料にもこだわった特別栽培米を作っています。
“手間暇かけて育ててきたお米が収穫できた時は嬉しい”
天候にも大きく左右されるので、思った通りの量が収穫できたときにほっと安心します。今年で農業法人化をして20年、一緒に頑張ってきた仲間たちとの喜びもひとしおです。
繁忙期は忙しいですが、毎晩家族と一緒に夕食を食べることができるので、農業をやっていて良かったな、とつくづく思います。
船川さんのお米はほとんど卸しをしているそうですが、ご自宅の庭先でも販売されています。
“毎年増える耕作放棄地をなんとかしたい”
幸手の農業も他地域同様、高齢化や資材の高騰などが進み、離農する方が増えています。今年も4ヘクタールの土地を受け継ぎました。
広大な土地を耕すのに欠かせないのは農業機械。トラクターでの仕事を終えた後、苗が整然と並ぶ様子を見ると気持ちがいい、と話してくれました。